题 目：暁斎絵本 / Picture Books of Kawanabe Kyosai / 河锅暁斋绘本

作 者：日野原健司

出 版：青幻舍，2022

装 帧：平装，288页

尺 寸：11*15 cm

Influential traditional Japanese artist Kawanabe Kyosai (1831–1839) lived through the Edo period to the Meiji period, creating fascinating caricatures of people, skeletons, animals, and monsters. Considered by many to be the first political caricaturist of Japan, he is also credited with creating the first manga magazine in 1874. While Kyosai's works are once again experiencing a revival of interest in the 21st century, his picture books – which are more like an art or illustration book of woodblock prints – have not received as much attention. Authored by Kenji Hinohara, the chief curator of the Ota Memorial Museum of Art, with contributions from Hitomi Sawada.

『北斎漫画』を超える!? 知られざる暁斎の魅力が凝縮

骸骨が、蛙が、妖怪が踊る！躍る！お祭り騒ぎ！

幕末から明治にかけて、狩野派でありながら浮世絵も数多く描いた絵師、河鍋暁斎(かわなべ?きょうさい 1831~1889)。近年、その自由奔放な画風が注目され、肉筆画や版画は展覧会?書籍等で多く紹介されてきましたが、その一方でこれまで注目されてこなかった「絵本」というジャンルがあります。

「絵本」とは、児童向けの本のことではなく、暁斎のさまざまな絵を一冊にまとめた木版の画譜のことです。骸骨から解剖図、蛙、猫、そして妖怪まで、暁斎の躍動感とユーモアあふれる絵が収録され、暁斎の晩年、その人気の高まりとともに多く刊行されました。急いでともかくまとめたという体なのか、1冊の本としては内容に統一感がないものが多いことも「絵本」の特長といえます。

本書は、太田記念美術館所蔵の版本から『暁斎漫画』『暁斎鈍画』『暁斎酔画』『暁斎百鬼画談』をはじめとする代表的「絵本」から224点を厳選。暁斎の視線が明確になるように《人物と骸骨》《動物と自然》《妖怪と神仏》の3つの主要ジャンルに分類、全作品に絵解きの解説をつけて再構成することで、江戸と近代を行き来する浮世絵の妙、独自の諧謔性?ユーモアなど、「画鬼」と呼ばれた暁斎のさらなる魅力に迫ります。